少しずつ春らしい日も訪れるようになってきましたが、まだまだあったかいお茶の方がホッとしますね。
美味しい緑茶のお共にもっちり食感の上品な和菓子はいかがですか?
今回は、最近お取り寄せした中で一番のヒットだった京都のお菓子「阿闍梨餅」をレビューさせていただきます!
聞き慣れない「阿闍梨(あじゃり)」とは、「軌範」を意味するサンスクリット語で、日本では密教(天台宗や真言宗)のお坊さんの称号として使われているそうです。
天台宗の総本山延暦寺で修行する僧侶たちが、厳しい修行中の飢えをしのぐためにお餅を食べていたことにちなんで考案されたお菓子なんだそうですよ。
真ん中が盛り上がった一見妙な形は、阿闍梨がかぶる網代笠をかたどっているそうです。
そう言われると徐々に笠に見えてきますね。
割るとこんな感じ。
半生の柔らかい薄皮生地の中に、綺麗なあずき色の粒あんがぎっしり詰まっています。
赤みが濃く光沢のあるこの餡の正体は丹波大納言小豆だそうです。
丹波大納言といえば京菓子ではよく使われている有名な小豆ですね!
赤くて大粒で煮崩れしないのが特長だそうです。
そして、気になるお味は・・・!?
これだけぎっしり詰まった餡の量に反して非常にあっさり!
元々甘みが強くてコクのある丹波大納言の味が、控えめな甘さの中にしっかりと生きています。
お茶に合うとても美味しい餡です。
そして餅粉をベースに作られた薄い皮は、モチモチ好きなら確実にハマること請け合いの程良いもっちり食感。
モチモチ過ぎないこのしっとり感、なんともクセになりますよ!!
全国のもっちりファンの皆さんに自信を持ってオススメしたいです。
ちなみに、乾燥して少し固くなってしまった場合は、オーブンで加熱したり油で揚げたりして戴くと、また違った風味が楽しめるそうですよ!